Brew anyone?

英国生活と英語修行とアートの備忘録

NHS体験、私じゃないけど。後編

手術当日、午前7時には病院の指定された病棟の受付へ。
手術着に着替え、看護師や麻酔医、担当医の説明を順に受けて手術エリアへ入って行った夫を見送りました。

付き添いの私には「Theatre(イギリス英語で「手術室」)から療養病棟に移動してきたら電話連絡する」ことになり、私の携帯電話番号を渡して外で待つことに。

午後2時頃、電話で呼び出されて病室へ行くと、まだ夫は麻酔で眠っていました。とても日帰りできる状態じゃないよなー、ガタイのでかいイギリス人だと回復力も早く、全身麻酔から覚めて数時間後には動けるものなのか???単にNHSが金欠でとにかく患者を早く追い出したいだけのように思えるのだが、、、

ベットの横にはバターを塗った三角形のトーストが数枚置かれてありました。確かに内蔵じゃなく整形外科、それも腰の骨の手術なので食べることは可能だろうけど、全身麻酔後にこんな固形物食べて大丈夫???
動けないのに病室には理学療法士がやって来ます。手術当日からすぐにリハビリ運動させるのか??!!

とにかく当日は麻酔&痛み止めで動けない夫は入院したままで私は帰宅しました。

 

次の日、病室を訪ねると夫はリハビリ理学療法士さんと松葉杖で歩く練習をしていました。ドクターの回診の後お薬を貰ったら帰っていいよ、と言うことになり、ランチの後に車いすで正面出口まで送ってもらい、そこからタクシーを呼んで帰宅。

検査、手術、お薬、松葉杖、リハビリとすべて無料なので病院の会計で待たされるなんてことはもちろんありません。

術後の経過診察は1か月後。ですが傷口の処置は近所のGP(かかりつけ医クリニック)で4日後に行うことになっていました。後はひたすら支給された痛み止めと便秘薬を飲みつつ自宅療養となります。

ドクターからは6週間のsick leave(療養休暇)を会社に申請できるとのことでしたが、実際には会社と相談後、4週間のsick leaveプラス2週間休暇で計6週間、クリスマスと新年を挟んでお休みを貰うことになりました。
いやー、いくら外科手術後療養とは言え6週間も休んで会社辞めさせられないって素晴らしい、、、私が日本でスキー骨折した時なんて速攻クビになったもんな、、、。