Brew anyone?

英国生活と英語修行の備忘録

北斎 beyond the Great Wave @ 大英博物館

3年前の春画展に続く、日本浮世絵の巨人、葛飾北斎の展覧会「beyond the Great Wave」が大英博物館で開かれています。


「The Great Wave」とはかの有名な「富士三十六景神奈川沖浪裏」のこと。この作品を目玉に大々的に宣伝していることもあり、先月5月末の開催から大人気の様子。
私もチケットそのものは入手していたのでのこのこと博物館に出かけていくと「入場は時間予約制になっているので予約を取ってからまた来て下さい」とのこと。

チケットカウンターに行くとその日の入場はもう予約いっぱいで不可。2,3週間先まで予約でいっぱいと言われ「予約センターに電話してずっと先の予約を取るか、当日券が毎日200枚出るから早めに来て当日券を取るかすれば見られるよ」と教えてもらってその日は帰りました。

今日は絶対「北斎展」を見る!と朝9時にチケットカウンターが開く時間の30分前に博物館に到着。展覧会開始時間の10時の入場券をゲット出来ました。

展覧会の前半は浮世絵、後半は肉筆画とバランスよく配置されています。作家名をいくつも持っていたこと、日蓮宗に入れ込んでいたこと、当時の旅行ブームに乗って名所巡りの作品が多かったことなどなどが浮世絵セクションでは明らかになり、肉筆画では版元に注文された人気デザインではなく、自分が描きたいと思ったものを死ぬまで追求していたことが伺えます。また、娘の応為(おえい)の作品や北斎への献身も無視できないものとして紹介されています。

大変人気のあるこの展覧会、あらかじめ入場時間を予約できるインターネットでのチケット購入か、当日券を狙うなら午前中早めに行くことをお勧めします。
また7月初旬に約半分の作品が入れ替わるとのこと。また違った作品が見られます。

「beyond the Great Wave」 at British Museum

British Museum - Hokusai

チケット£12
2017年5月25日から8月25日まで(7月3日から6日は閉鎖)

RA Summer Exhibition 2017

ロンドンアートシーンでは毎夏恒例のRoyal Academy of Arts主催の公募制展覧会、Summer Exhibition。毎年ダイレクターが変わるのでその雰囲気もダイレクターによって変わるので注目されます。

ピカデリーにある王立美術学校Royal Academy of Arts, 略してRA。Friends(会費を払った会員)である友人が一般公開前のFriendsのみ招待のプレビューに連れて行ってくれました。
最近のロンドンの展覧会、入場料が結構いい値段するので実は去年行けてなかった分、お誘いを受けて二つ返事で行くことにしました。

展示室の入り口を入るとドーム型吹き抜けの展示室から始まります。左手にはバーが設置されていてシャンパン片手に鑑賞するお客さんもちらほら。展示室によって大型油絵、プリント、建築などなんとなくテーマ別に展示されています。
Summer Exhibitionのだいご味は出展されている何百という作品のほとんどが売りにでているところ。作品の脇に赤い小さな丸シールが貼られているのはもうすでに買い手が決まっているとの印。プリントなど何枚も作品がある物にはずらりと赤丸シールがついているものもありました。

現代の作家たちの作品ばかりですがさすが王立美術学校セレクト、なかなか正統派、分かりやすい作品が多く安心感があります。しかし友人曰く「(毎年)同じ作家の作品ばかりが選ばれている傾向にあって、どこかで見たような作品ばかり。最近はつまらなくなった」とのこと。これは私も同様に思いました。特にRA会員アーチストの作品ばかりが目につき、本来の公募展ならでは新鮮さや驚きに欠けていたと思います。

それでもやっぱりRA。毎年これを楽しみにしているアートファンがいるのも否めません。実は私もその一人。8月20日まで開催。

 

RA Summer Exhibition 2017

https://www.royalacademy.org.uk/exhibition/summer-exhibition-2017


2017年6月13日から8月20日まで。
チケット£15.50(寄付無しチケットは£14)

アートで振り返るロシア革命100周年

2017年の今年は1917年に起こったロシア革命、そして社会主義国家が誕生して100年目に当たります。それをアートを通じて振り返ろうという展覧会がRoyal Academy of Artsで開催中!
ソビエト連邦が解体されたのが1991年、もう四半世紀以上前になりソ連なるものが存在していたのも過去の歴史になりましたがこの壮大なる試みを改めて考えるよい機会となりました。

「Revolution : Russian Art 1917 to 1932」

www.royalacademy.org.uk

ロシア・アヴァンギャルドのカディンスキーやロトチェンコ、シャガールはこの時期に活躍していたのですね。労働者と農民の国ができたことへの歓喜、レーニンやスターリンの偶像崇拝、労働者を支える技術や道具への賛美があふれています。
それまでのブルジョワ支配社会を倒し、希望にあふれていた社会主義が100年後には崩壊してしまっているなんて考えもつかない時代のパワーを感じます。
一方でこのアーチストたちの中にも虐殺や海外亡命を余儀なくされた人たちも少なからずいたことも思い出されます。

それにしてもこの15年間を見て回るだけでもなんたるボリューム!お腹いっぱいで展覧会を後にしました。

配達員にチップ?

夫の叔父さんがロンドンに新しいアパートを買い、そこにIKEAから家具が搬入されるから受取人としてアパートに居ててほしいと頼まれ指定の配達時間に待機してました。

その配達時間と言うのが7am - 7pm、、、12時間も間隔がある!
到着の1時間前に電話連絡してくれることになってはいるものの、近所のスーパーに買い物に出かける以外はとりあえずアパートにずっと待機することに。

運ばれてきた家具は3シーターのソファ。2人の配達員が地下の駐車場からエレベーターで8階のアパートまで70kg程あるソファを運び、箱のままリビングに置いて書類にサインを貰うとすぐ帰っていきました。

 

そして先日、別のIKEA家具の配達があり、叔父さん曰く「配達員が大変だったとかサービスがいいだろう、とかやたら言って帰ろうとしないのでこれはチップをせがまれているなと思い£10札を渡した。」とのこと。

ええ~、前回ソファーの配達の時は私は何も渡さなかったよ、、、。

 

この件をイギリス人の友人に話すと「配達は配達料として払っているんでしょう?なら別途チップを払う必要はない。きっと外国人だと思って足元みられちゃったのね」とのこと。
特別の配慮があって配達員に直接お礼をしたい場合はチップを渡してもいいかもしれないけど、せがまれるなんてもっての外なんだそうです。

レストランでは「サービス料」として10パーセントほどがすでに伝票に含まれていることも多いのでわざわざチップを渡す機会も少ない今のロンドン。それでもこう言う時に悩まされます、、、

ケンジントンの眠り姫- Flaming June

19世紀後期のラファエル前派期の画家で古典主義者のフレデリック・レイトン卿の自宅兼アトリエがミュージアムとして公開されています。

Leighton House Museum
https://www.rbkc.gov.uk/subsites/museums/leightonhousemuseum1.aspx

閑静な住宅街HollandParkエリアに佇む建物は一歩足を踏み入れると私たちをビクトリア時代ににいざなってくれます。彼の異国趣味も色濃く反映されています。

2017年現在、彼の代表作の一つである名作「Flaming June」がこのミュージアムに「里帰り」しています。この名作は1960年代に競売に掛けられてからプエルトリコの実業家フェレ氏に買い取られ彼のポンス美術館の所有となっていたものを4月まで「里帰り」で貸し出されたもの。
レイトン卿の絵画の特徴である布の透け感やドレープの表現、柔らかな光、古典主義が溢れており、何一つ欠けても動いても壊れてしまいそうな一瞬がこの絵の中に奇跡的に収まっています。

2017年4月2日までの公開となっています。これが終わると南米に帰ってしまいますよ!

この「Flaming June」展示会以外にもLeighton House Museumには彼の作品はもちろん、インテリアなど見どころ満載です。コンサートなども行われているらしく、イベント会場として貸出しもあるそうです。こんなところでプライベート・パーティが出来たら素敵だろうな。

2000年代って英語でなんて言うの?

noughties だそうです。あえてカタカナ英語にすると「ノウティーズ」
なんだか「naughty(いたずらな、ひどい)」に音が似てる。

noughtというのは「無、ゼロ」と言う意味。80年代をeighties,90年代をninetiesなら2000年代(2000-2009)は「00」ゼロ年代→noughtiesなんだそうです。
米語ではnaughtiesと綴るとのこと。

そして現在2010年代はtensまたはteeniesといくつか呼び名があるようで、新聞等メディアで使われ慣れた単語が生き残るようです。

NHS体験、私じゃないけど。後編

手術当日、午前7時には病院の指定された病棟の受付へ。
手術着に着替え、看護師や麻酔医、担当医の説明を順に受けて手術エリアへ入って行った夫を見送りました。

付き添いの私には「Theatre(イギリス英語で「手術室」)から療養病棟に移動してきたら電話連絡する」ことになり、私の携帯電話番号を渡して外で待つことに。

午後2時頃、電話で呼び出されて病室へ行くと、まだ夫は麻酔で眠っていました。とても日帰りできる状態じゃないよなー、ガタイのでかいイギリス人だと回復力も早く、全身麻酔から覚めて数時間後には動けるものなのか???単にNHSが金欠でとにかく患者を早く追い出したいだけのように思えるのだが、、、

ベットの横にはバターを塗った三角形のトーストが数枚置かれてありました。確かに内蔵じゃなく整形外科、それも腰の骨の手術なので食べることは可能だろうけど、全身麻酔後にこんな固形物食べて大丈夫???
動けないのに病室には理学療法士がやって来ます。手術当日からすぐにリハビリ運動させるのか??!!

とにかく当日は麻酔&痛み止めで動けない夫は入院したままで私は帰宅しました。

 

次の日、病室を訪ねると夫はリハビリ理学療法士さんと松葉杖で歩く練習をしていました。ドクターの回診の後お薬を貰ったら帰っていいよ、と言うことになり、ランチの後に車いすで正面出口まで送ってもらい、そこからタクシーを呼んで帰宅。

検査、手術、お薬、松葉杖、リハビリとすべて無料なので病院の会計で待たされるなんてことはもちろんありません。

術後の経過診察は1か月後。ですが傷口の処置は近所のGP(かかりつけ医クリニック)で4日後に行うことになっていました。後はひたすら支給された痛み止めと便秘薬を飲みつつ自宅療養となります。

ドクターからは6週間のsick leave(療養休暇)を会社に申請できるとのことでしたが、実際には会社と相談後、4週間のsick leaveプラス2週間休暇で計6週間、クリスマスと新年を挟んでお休みを貰うことになりました。
いやー、いくら外科手術後療養とは言え6週間も休んで会社辞めさせられないって素晴らしい、、、私が日本でスキー骨折した時なんて速攻クビになったもんな、、、。